ユニーブル上馬

週末にショッピングモールなどに行くと、必ずと言っていいほど、アレを見かける。
つまり、狂った子供だ。

走り回り、喚き散らし、暴れ回る。

周りの大人を平気で遮り、気にも止めない。
親がいくら止めようが、叱ろうが、まるで意に介さない。
とにかく、大人の言う事を全く聞かないのだ。

しかも一定以上叱られると火がついたように泣きわめき、もう手に負えない。
あれは、完全にモンスターだと思う。
同時に、少し憐れに感じる。

オレは田舎育ちで、見知らぬオッサンに叱られたりシバかれたりしたから、やはり大人は怖かった。
馬鹿だったけど、大人の行くてを遮ったりはしなかったし、大人が禁止した事はやらなかった。
大人ってのは、到底敵わない相手だったのだ。

ただ、ストレスとは無縁だった。

子供の破壊欲ってのは凄まじい。
殺し、壊し、喚き散らす事でしか、発散できない欲望にかられる。
いくらダメだと言われても、抑制出来ない。

その点、自然ってのは偉大だ。
山や川でいくら壊そうが、喚こうが、生き物を殺そうが、誰も気にも止めない。
大人達にも叱られない。

気の済むまで破壊を楽しみ、後は疲れて帰って、飯喰って寝るだけだった。
田んぼのカエルを無限に殺したり、釣った魚を爆殺したり、畑を燃やして炎の揺らめきに心を奪われたり、今考えりゃよくやったモンだ。

とはいえまあ、恵まれてたね。

現代っ子はそうはいかない。
あれはダメ、これも禁止、遊ぶのは公園だけ、しかも遊具を壊すとか、とんでもない。

繰り返すけど、子供のエネルギーと破壊欲は凄まじい。
とても大人の監視下で、決められたルールとスペースの枠内で、解消されるモンではないんだ。

破壊欲は、破壊でしか解消されない。
いくら禁じられていても、必要なアソビはあるのだ。
ユニーブル上馬